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だけど、逃げる事を許さない様に僕の舌に絡みつき、密着を深くする。
そんな事をされると……やけどするだけじゃなく、僕の舌は蕩けてしまいそうだった……。
「……ぁっ………んっ……」
暫くして、熱い何かから僕の舌は、解放された。
「んっ……はぁ……はぁ……はぁ……」
けれど、さっきよりも、もっと僕の息が乱れてて……身体がだるくなってきてしまった。
これは、本当に大変かもしれない。
意識がぼんやりしてるし……なんだか、よく分からなくなってる。
もしかして、熱が上がってきてるのかも!?
けど、ここで倒れる訳にはいかなくて……足を動かそうとした。
でも、それが叶わなくて……目の前にあった何かに身体を預ける形で凭れてしまった。
家に帰りたいのに……身体のだるくて……動けない。
どうしよう……。
「と……み? だい……うぶか?」
あれ、何だろう?
誰かが、何か言ってる。でも、はっきり聞こえないや。
「んんっ……」
「戸波? おい、しっかりしろ」
また、さっきの誰かが僕に呼びかけた。
今度ははっきりと聞こえる。
それに、喋るたび、僕の身体も微妙に揺れてる……。
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