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「えっ……」
昨日の事って……キスした事、なのかな?
「いきなり、あんな事してごめんな。怖かっただろ?」
確かに怖かった。
でも、瀬戸君が怖いとかじゃ無くて、僕が僕で無くなる様な気がして怖かったんだ。
だから、口に出して言えなかったけど、僕は首を横に振った。
「……」
それに対して、瀬戸君からの返事は返ってこなかった。
きっと、僕に言いたい事を伝え終えたから、自分の席に戻ろうとしてるんだろうな。
瀬戸君って……案外、責任感じるタイプだったんだ。
「戸波っ」
僕が自分の中で自己完結して、この事はもう終わりだと思った時、瀬戸君の声がした。
それと同時に、僕の身体が傾いてる事も分かった。
そして……僕が今、どういう状態になってるのか分かったのは、もう一度、瀬戸君が僕の名前を呼んだ時だった。
「戸波……」
僕の身体に、人の温もりが伝わってくる。
僕……もしかしなくても、瀬戸君に抱きしめられてる?
「あっ……あの……」
また、昨日みたいな事になるのかな?
罰ゲーム……まだ続いてるのかな?
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