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「ごめん、戸波。昨日みたいな事、しないから……。だから、暫くの間、このままでいさせて……」
僕の耳元でそう囁いた瀬戸君は、本当に何もしなかった。
そして、二人とも黙ったままだったから……自然と沈黙が訪れてきた。
どうしよう……凄く気まずい。
それに僕、一体どうしたらいいのかな??
瀬戸君と話した事ないから、何を話せばいいのか……分からない。
ど、どうしよう……。
……でも、良かった。
こうして瀬戸君に抱きしめられてるから、僕の顔は瀬戸君には見えないんだ。
今の僕、多分……変な顔してるから、見られなくて良かった。
「戸波……あの……さ……」
少し小さな声で、瀬戸君が何か言い出そうとしたその時、誰かの足音が聞こえてきた。
「あっ……誰か……来る……」
咄嗟にそれだけ口にすると、瀬戸君は僕の身体をゆっくりと、離してくれた。
だけど、まだボーっとしてた僕は、そのまま瀬戸君と目を合わす事になってしまった。
「……戸波……あの……きょ」
ガラッ
「お? 今日は結構早めに来たと思ってたのに……一番乗りじゃなかったのか。あ、蛍太だ。お前、今日は早いじゃん!」
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