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瀬戸君が、言いかけてた事をもう一度口にしようとした時、ドアが開き、クラスメイトの筒井君が入ってきた。
「……あぁ……おはよう」
「? どうしたんだ、蛍太。機嫌悪そうだけど……。あれ? 副インチョも居たんだ。おはよー」
「あっ、おはよう。筒井君」
どうやら筒井君からは、瀬戸君で陰になってて、僕が見えなかったみたいだ。
僕の存在に気付いた筒井君は、僕にも挨拶をしてくれた。
「……俺、顔洗ってくるっ」
僕が筒井君に挨拶を返した瞬間、瀬戸君が急にそれだけ言い残して、教室を出て行ってしまった。
だけど、何か怒ってた様な……そんな声だった。
何か、気に障ったのかな。
あっ、もしかして、さっき僕が手を振り払った事、やっぱり気にしてるのかも……?
さっきは僕が泣いちゃったから、慰めるのに必死だったんだよね?
思い出して、怒っちゃったのかも。
「なぁ、副インチョ……。なんかさっきの蛍太さ、怒ってたっぽいけど……副インチョと、何かあったのか?」
やっぱり。
筒井君も瀬戸君が怒ってると感じてる。
僕の気の所為じゃ、なかったんだ!
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