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「優!! おい、優ってばっ!!」
僕の耳元で、いきなり怒鳴り声が聞こえてきて、ハッとして意識を戻した。
「あっ……ご、ごめんね……」
そして、目の前にいる人物を見ながら、僕は謝った。
「ふぅ……別にいいけどさ。優がボーっとしてるのは、いつもの事だからさー。それより、今は何の時間か分かってるのか??」
「うっ……えっと……昼休み、かな……?」
目だけ上を向いた状態で、頼りなさ気に言ってみた。
「その通りっ! だけど、なんかオレの顔を窺ってる所をみると……勘だろうな。はぁ……しっかりしろよ。幼馴染として長い間、優と付き合ってるけどさ、いつまで経ってもオレは、優の事が心配で仕方ないよ」
「ごめん。葎っちゃん」
やっぱり……僕って頼りないんだ。
もっと、しっかりしないといけない……よね?
「まぁ、長い付き合いなだけ、余計心配するのかもしれないけどなっ! とりあえず……優、ご飯食べる前に、手洗いに行こうぜ」
「うん」
そう返事をすると、ニコッて笑いかけてくれた幼馴染の葎っちゃんは、僕の手を取って、椅子から立たせてくれた。
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