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すると……丁度その時、ちゃんと前を見て無かった僕は、誰かにぶつかってしまった。
ど、どうしよう……。
とりあえず、謝らないと……。
「あっ……ごめんなさい……」
謝り終えて、ゆっくり目を上に上げると……。
「っ……!」
ビックリして、一瞬息が止まってしまった。
「戸波……」
だって、今日の朝位の近さで、瀬戸君の顔が見えたから。
「……ご、ご、ごめんっ」
あ……僕、瀬戸君を怒らせてるんだった。
早く離れないと!
今朝の事を思い出した瞬間、怒っていた瀬戸君の顔を思い出して、僕は直ぐに離れようとした。
でも……、
ガシッと、僕の腕が、瀬戸君の手によって、掴まれてしまった。
あっ……。
ど、どうしよう……今度こそ、怒られちゃうっ!!
咄嗟にそう思った僕は、身体を縮めて、目をギュッと瞑った。
これから怒られる怖さに我慢しながら、静かに待った。
そんな僕に、瀬戸君は、
「今朝は……ごめん」
と、僕の耳元で囁き、腕を離してくれた。
その後、ゆっくり僕が目を開けたら、もう瀬戸君は居なかった。
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