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「ゆーうー! 手、洗えたか?」
「あっ、葎っちゃん……うん、今行く」
今のは……一体何だったんだろう。
もしかして……瀬戸君、僕に怒ってたんじゃ無なかったって事なのかな?
なにも分からないまま、瀬戸君に対しての僕の疑問が、深まるばかりだった。
「げっ! ニンジン入ってる……。優、食べてくれない?」
瀬戸君……何で僕に謝ってきたのかな?
「優?」
分かんない。
謝らなきゃいけないのは、僕の方なのに……何で?
「おーーい」
それに……昨日のキスといい、今日の抱きしめられた事といい、何で瀬戸君は僕にあんな事を、するのかな?
「おいっ! 優!!」
突然、肩を掴まれて、僕はビクッとして、前を見た。
「…大丈夫か? 調子でも悪いのか?」
視線をあげると、少し心配そうな葎っちゃんの顔が映った。
「あっ、ごめん……。ちょっと、考え事をしてて……」
「ふーん、そう。なら……いいんだけどな。しっかりしてくれよ?」
あぁ、また葎っちゃんに迷惑かけてしまった。
ホントに情けない……。
「うん……ごめんね? ごめんね、葎っちゃん……」
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