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「もう、何回も言わなくていいって! それ、優の悪い癖だぞ。優は昔から引っ込み思案だから、人に気を遣うんだろうけど……俺とは長い付き合いなんだからさ、ぜーんぜん気を遣わなくていいんだからな。だから、そんなに謝んなよ」
コツンと、葎っちゃんが僕のおでこに自分のをくっつけてきた。
そして、僕の頭を撫でながら、言われた。
昔からこうされると、何だか落ち着いたっけ。
高校生になった今でも、落ち着く。
変わらないなぁ……。
「うん、有難う。葎っちゃん」
そして、元気付けてくれた葎っちゃんに対し、僕は微笑んだ。
有難う、葎っちゃん……!
何度も言うと、また『気を遣うなって!』なんて言われそうだったから、今度は心の中でもう一度、僕は葎っちゃんに感謝したんだ。
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