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購買で買ったと思われる、パンと、飲み物。
勿論、それは僕の物じゃない。
でも……これって、誰のなんだろう?
なんでここに置いてるんだろう……って考えてると、もしかしたら手を洗いに行ってる間だけ、置いただけなのかもしれないという考えが浮かんだ。
それなら納得だ。
じゃあ、この誰かのご飯はこのままにして、僕はご飯を食べよう。
そう決め込んだ僕は、鞄からお弁当を取り出し、食べようとした。
その時……。
「あ、戸波」
「えっ??」
瀬戸君の声が、僕の耳に届いた。
ど、どうして、瀬戸君が?
そのままジッと俯いていた僕に、瀬戸君の影が落ちてくる。
そして……。
「戸波、悪い! 高野達と喋ってたら遅くなった」
何故か僕に謝ってきた。
でも、何で瀬戸君が僕に謝ってるのか分からなくて……どう返事を返せばいいのか困ってしまった。
けど、暫くしてから、僕の机の上にあるパンと飲み物がパッと目に映り、そこでやっと理解したんだ。
そっか!
このパンと飲み物は、瀬戸君の物だったんだ。
それで手を洗いに行ってる間、僕の机に置いてたんだ。
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