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「じゃあ、明日ね~」
「うん。バイバーイ」
クラスの女の子達が、帰り際に挨拶を交し合ってるのが聞こえた。
午後の授業もあっという間に終わっちゃって……今はもう、放課後だ。
早いなぁ……。あ、そうだ。
この後、葎っちゃんの様子を見に行かなくちゃ……!
今朝そう決めたのを思い出した僕は、鞄の中に荷物を入れ、急いで靴箱まで行き、靴を履き替えてた。
するとその時、
「あ、戸波君。丁度良かった」
違うクラスの女の子が、僕に話し掛けてきた。
「えっ? ぼ、僕??」
女の子とあまり話した事が無かった僕は、緊張してしまって、いつもの様に俯いてしまう。
「うん、そーそー。あのね、今日噂で聞いたんだけど……戸波君って瀬戸君と仲いいんでしょう?」
「えっ?」
一体……どんな噂なんだろう? 僕と瀬戸君が仲いいだなんて……。
「ち、違うよ。そんなに仲がいい訳じゃ……」
「でも、今日のお昼は、一緒にご飯食べてたんでしょ?」
「あ……それは……」
葎っちゃん居なかったし、瀬戸君が勉強教えて欲しいって言ってたし……。
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