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いきなりの事で焦ってしまって……何から言えばいいのか分からないよ。
「それ、誰から貰ったんだ?」
「あ……あの……。いや、その……こ、これ……」
なんて言えばいいか分からなくなってきた僕は、とりあえず手紙を瀬戸君の前に出してみた。
「………。もしかして……俺にくれるの?」
暫くの沈黙の後、瀬戸君が聞いてきたので、僕は頷いた。
「戸波が、俺に……?」
更に聞かれて、もう一度僕は頷く。
「マ、マジか……! ありがとな、戸波♪」
瀬戸君が手紙を受け取ってくれたのを見て、ホッと一息ついた。
けど……あれ?
何か抜けてる様な……??
あ、そうだ! あの女の子からって、言えてない……。
「あ、えっと……名前は分かんないんだけど、違うクラスの髪が長い女の子から……。さっき渡して欲しいって頼まれて……」
「ハイ??」
あ。
僕がいうの遅かったから、瀬戸君、気が抜けたみたいな声出してる。
きっと、僕からだと思って、一瞬ビックリしちゃったよね?
今は、女の子からって分かったから、ホッと出来てるかな……。
言うのが遅くてごめんね、瀬戸君……。
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