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「葎っちゃん、大丈夫?」
「あぁ! 明日には学校、行けるぞ!!」
家に行ってみて、実際に葎っちゃんの具合を見てみると、思ったより大丈夫そうだった。
どうやら、昨日お風呂で考え事をしていた葎ちゃんは、お湯が冷めてるのに、ずっと入りっぱなしだったので、風邪を引いちゃったらしい。
「優、ごめんな。今日の昼は一人だったんだろ?」
「ううん。なんかよく分かんないけど、瀬戸君が一緒に食べてくれたんだ」
今日のお昼か……。
そういえば……何故か瀬戸君と一緒に食べる事になっちゃったんだよね。
「え? 瀬戸って……優のクラスの瀬戸?」
「うん、そうだよ」
なんか、葎ちゃんが難しい顔してる。
同じクラスじゃないから、瀬戸君って言われても、顔浮かばないよね?
そういえば今日の瀬戸君、卵焼き美味しそうに食べてたな。
最初から上げるつもりだったのに……交換みたいな感じで、僕も瀬戸君のメロンパン、食べさせてもらっちゃたなぁ。
しかも、糸作っちゃったし……。
あ。
なんか、思い出しただけで、恥ずかしくなってきちゃった……。
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