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そんな感じで、葎っちゃんは何か勘違いしてたみたいだったけど、本当の事を言えばややこしくなりそうだったから、話を合わせて昨日は帰った。
だけど僕、ホントはまだ……気にしてる。
瀬戸君の実験台にされちゃったかもしれないって事が、かなりショックなんだ。
あんな事、されたの初めてだったし……。
今、思い出しただけでも、恥かしくて顔を背けたいぐらい。
それなのに、あれが本命さんを落とす為の実験台だなんて……何か、泣いちゃいそう……。
「優! 着替えるのにいつまで時間かかってるの? 学校遅れちゃうわよ!!」
「あ……ごめん、お母さん。今行くよ」
もう、忘れよう……。
葎っちゃんだって、そうした方がいいって言ってたし。
だって僕、女の子の代わりにあんな事されちゃったって思うと、居た堪れないもん。
それにしても……瀬戸君が真剣に好きになった人って、どんな人なのかな……?
「………そんな事、僕には関係ないか……」
ちょっと呟いて、朝ごはんを食べ終えた僕は、そのまま学校へと向かった。
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