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そう思ってるのに、やっぱり気になってしまって……さっき声がした方に顔を向けると、いきなり瀬戸君と目が合ってしまった。
急いで顔を元に戻してしまったけど……瀬戸君は、変に思わなかったかなぁ?
「えっ……? おい、瀬戸……お前、何処行くんだよ?」
忘れなくちゃ。
あれは、何かの事故だったんだから……。
「よ! おはよ」
僕がひっそりと心に決めた瞬間、瀬戸君の声が近くで聞えた。
僕の直ぐ側に来てるみたいだけど……一体、瀬戸君は誰に言ってるんだろう?
忘れようって、瀬戸君を気にしないようにしようって、決めたのに……やっぱり気になっちゃうよ……。
僕、どうしちゃったんだろう?
瀬戸君は人気者なんだから、誰と挨拶してたって……僕には関係ないのに……。
「オイ、聞こえてるか? おはよ」
だけど、瀬戸君が挨拶した相手からの返事がないみたいで、また瀬戸君が挨拶をする。
一体……誰なのかな?
気になってしまって、僕が後ろを振り返ろうとした時、タイミングよく、瀬戸君がまた喋りだした。
「オイ、永瀬! お前に言ってんだよっ、聞こえてるか?」
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