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僕の名前が突然呼ばれた事に驚いてたら、ドアの近くに居た親切なクラスメイトが、続けて僕を呼ぶ。
「おーい、副委員長~。呼んでるよ~!」
さっきは、空耳かな? なんて思ってたけど、やっぱり僕だったんだと思って、直ぐに席から立ち上がった。
「あっ、うん……。有難う」
気を遣って僕を呼んでくれた子にお礼を言った後、僕は教室のドアへと近づいた。
「あの……僕が戸波優ですけど……?」
一体、誰なんだろう?
そして、何の用なんだろう?
女の子から呼び出される事なんて、今まで無かったから……緊張してしまう。
とりあえず、誰なんだろうと思って、自然と俯きがちになってた顔をゆっくり上げる。
すると……そこには、見覚えがある顔が覗いていた。
「あ……」
彼女は昨日、靴箱で瀬戸君にラブレターを渡してくれって、僕に頼んできた子だった。
「あ、戸波君。今、ちょっとだけ時間あるかな……?」
目が合った瞬間、その子が僕に笑いかけながら、言ってくる。
どうしよう……。
また、瀬戸君への頼みごとかな?
「直ぐ終わるから、ちょっとだけ時間くれる?」
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