アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
57
-
「ホントは、別の子にお願いしようと考えてたんだけどね……。
瀬戸君が普段一緒にいる子って、何か瀬戸君と同じ位話しかけるのに、緊張しちゃってね。どうしようかずっと悩んでたら、私の友達から最近戸波君とも仲良いみたいって聞いて、話し易そうな雰囲気だったから、あんなお願いしちゃったの。ホントにいきなりで、ごめんね!」
あ、この子……僕と一緒だ。
僕の場合は、瀬戸君が好きで告白したいとかじゃ無い。
けど……瀬戸君本人もそうだし、瀬戸君グループの人と話すのは、今でもとても緊張しちゃうから、同じだ。
この子の言うとおり、勇気がいくらあったって、話し掛けれないものだよね……。
「べ、別に……気にしなくていいよ。僕、そんなお礼言われる程、大した事してないから」
だって、あの時は偶然にも瀬戸君が通りかかってくれたから、勢いで渡せただけだし……。
「ううん。私にしたら、すっごく大した事なの。本当に有難う! あ、それでね、今日は戸波君にどうしてもお礼がしたくて……。でも、具体的に何すればいいのか分からなかったから、一方的なんだけど……クッキーを作ってきたの。もし良かったら……食べてくれるかな?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 149