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「……さてと、帰るか。戸波も、帰るだろ?」
抱きしめられた気持ちよさに引き込まれるように、頭がボウッとしだした時、僕を抱きしめていた瀬戸君の腕が離れた。
そして、声をかけられて、僕は慌てて正気に戻った。
「えっ? あ、うん……」
僕は、何をしてたんだ。恥ずかしい。
「じゃあ……一緒に帰っていいか?」
「……うん」
さっきのがあまりにも心地よくて、もう少し瀬戸君と居たいって思えてしまった僕は……思わずそう答えてしまった。
そして、僕達は一緒に帰ることになった。
「昨日も……さ、こうして一緒に帰ったよな?」
校門を通り過ぎて少し歩くと、僕の方を見て、瀬戸君が言ってきた。
そうだった。
確かに僕達は昨日も、一緒に帰ったんだった。
何か、今日は一日で色んな事があったから、すっかり忘れちゃってた。
「うん。そうだったね……」
「あのさっ、昨日は永瀬の様子を見に行くって言ってたから、途中で別れたけど……今日は、そのっ……戸波の家まで送っていい……か?」
「えっ?」
思っても無い事を言われて驚いた僕は、ジッと瀬戸君の顔を見つめた。
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