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「はぁ……」
昨日から気付けばずっと、考えてしまってる。
瀬戸君の事……。
返事が欲しいって言われたけど、僕は瀬戸君の事をどう思ってるんだろう??
何度考えても、分からなかった。
だって……瀬戸君の事、そんな風に考えた事なんて無かったから……。
「はぁ……」
「優? どうかした?」
僕の肩をポンと、誰かが叩く。
「あ、葎っちゃん……」
そして振り返れば、首を傾げた葎っちゃんが僕の後ろにいたんだ。
「一体……どうしたんだ? ため息なんかついてさ……悩み事でもあるのか?」
「あ、えっと……」
葎っちゃんには……言えそうにないな……。
昨日、瀬戸君に告白されちゃったなんて。
そして、瀬戸君に返事する為に、僕が瀬戸君の事どう思ってるか、悩んでるだなんて……。
「悩んでるなら、話してみろよ。俺が聞いてやるぞ?」
ニッコリ笑って、そういってくれる葎っちゃん。
それは凄く嬉しいんだけど……でも、今回の事はやっぱり言えない。
「あ、ううん。別に悩んでなんか無いよ。ただ、今日も会議があって嫌だな~って思ってただけ」
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