アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
81
-
「あぁ、そっか。今日も会議あるんだ。副委員長も大変だな~」
「あ、うん……」
ごめんね……葎っちゃん……。
折角、心配してくれたのに……。
本当の事が言い出せない代わりに、僕は心の中で何度も葎っちゃんに謝った。
「まぁ、放課後の事はこの際、忘れちまえよ。それより今は昼だから、ご飯を食べようぜ! だけど、その前に手を洗いに行こう」
「えっ、うん……そうだね」
僕がついたウソを信じて、励ましてくれる葎っちゃん。
そんな葎っちゃんに僕は、とても申し訳なく思ってしまった。
だけど、僕を気にかけてくれるその気持ちは、嬉しかった。
「あっ、優君だ! 丁度良かった!」
「えっ?」
僕と葎っちゃんが手を洗いに教室を出た瞬間、聞いた事のある声が聞えてきた。
ビックリして振り返ると……そこには、愛さんが立っていた。
「優君。今、大丈夫? もし良かったら……私と一緒にご飯、食べない?」
「えっ?」
僕に微笑みながら、愛さんがお昼のお誘いをしてきた。
えっと……誘ってくれたのは嬉しいけど、どうしよう……?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 149