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やっぱり愛さんには、瀬戸君が女の子とキスしてたって、言えなくて……つい、濁しちゃった。
けど、愛さんは気にする様子もなく、続きを促してきたので、たどたどしくなっちゃったけど、話した。
「うん……。それで、ビックリしちゃって本を落としちゃったから、瀬戸君が僕の方を向いて……居心地が悪くなって、走って逃げちゃったんだ。それで、立ち止まって色んな事を考えてたら、息が苦しくなってきて……愛さんに出会って、泣いてるって言われて、そこで気が付いたんだ」
「そう……なんだ。所で、瀬戸君と話はしたの?」
愛さんは前を向いたまま、一点を見つめて、僕に質問してくる。
「あ、うん……。教室に帰ったら瀬戸君が居て……あの女の子は、急に近寄られて、避けれなかったから……キスしちゃったんだって……。合意じゃないからって、否定されたんだ」
その後、瀬戸君に告白されちゃったけど……流石にこれは、愛さんに言えなかった。
「そう。それで? 優君はそれを聞いて、どう思ったの?」
「えっ? 僕?」
昨日の一連の出来事を話した所で、愛さんの聞きたい事は全部言えた気になってた僕は、その質問がきて、焦ってしまった。
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