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何とか時間には間に合ったけど……さっき愛さんが言おうとしてた事、気になるなぁ。
「そんなに気にしなくて大丈夫だよ! 多分……直ぐに分かるんじゃないかって思うけど。私の予想では、もう両想いだと思うんだけどな……。まぁ、後は優君次第だと思うから、頑張って!」
僕……口に出してなかったのに、愛さんには気にしてる事、バレてたみたいだ。
もしかして……知りたいって気持ち、顔に出てたのかな?
それに、両想いとか何とかって言ってたけど……僕は、未だに相手が浮かばないのに、愛さんはその相手の気持ちまで、予測出来ちゃってる。
なんで、分かるんだろう……?
けど、聞きたくても、愛さんは笑いながら僕の肩を叩いて、自分の教室に戻ってしまったから、何も言えなかった。
少しだけ、愛さんの後ろ姿を見守ってたけど、授業が始まりそうな事に気付いて、僕も慌てて教室に戻った。
一体、愛さんは何て言いたかったんだろう?
それに、愛さんが予想してる相手って、誰なんだろう?
教室に戻ってからも、僕の頭はそれでいっぱいになってしまって、他の事が何も手につかなかった。
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