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それが、いつもと違った感じに聞えて……胸が、ドキドキしてきた。
「あ、あのっ……そ、それは……」
だけど、今日は昼休みに愛さんが言った事ばかり気にしてたから、瀬戸君の返事を考える余裕がなかったんだ。
だから、答えが出なくて……言葉に詰まらせていたら、
「もしかして……答え、出てないとか?」
僕の心を読んだみたいに、瀬戸君が口にした。
「あの、えっと……ご、ごめっ……」
その通りだったから……謝るしかなかった。
「っ……あのさ、もう答えは出てんだろ? 謝るって事は、そんなに俺に言いたくないって事かよ?」
謝ったのが気に障ったのか、瀬戸君が不機嫌な感じで言った後、抱きしめてた僕の身体をいきなり、自分から引き剥がした。
もしかして……怒ってるの?
「悪いけど俺、もう知ってるからな! 戸波、昼休みに一緒にご飯食べてた子と付き合うんだろ? それなのに、俺に返事出来ないって、おかしいじゃねーかっ! それとも戸波は、俺をおちょくってるわけ?」
一気にまくしたてる様に瀬戸君に言われて、言葉が出てこない。
「あっ……」
それに、頭が……真っ白になってしまった。
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