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何が起きたか理解出来たのは、瀬戸君の顔が目の前にあったのを見た時だった。
「んっ……」
直ぐ側に瀬戸君の顔があって、口に温かい物が押し当てられてる。
これは、前に経験したから、キスされてるって分かった。
あの時は、よく分からないまま口を塞がれて、混乱しちゃって考える所じゃなかった。
けど、今は……いきなりされてるけど、あの時よりは状況が分かってるし、少しだけ頭が働いてる状態だ。
けど……やっぱりよく分かんない。
胸がドキドキして、苦しくて。
顔も……熱い。
触れたら直ぐ離れてくれると思ってたのに、瀬戸君は暫く唇を合わせたまま、動かなかった。
「……んぅっ……」
けれど、僕が息苦しさから、僅かに緊張してた口を緩めた瞬間、ぬるっとしたものが唇を撫でて、そのまま中に入ってきた。
その感覚も知ってる僕は、慌てて口を閉じようとした。
けれど、強引じゃなく自然と入ってきた瀬戸君の舌に抵抗が緩んで、かなわない。
その瞬間、初めてキスされた時の事が咄嗟に脳裏に過った僕は、瀬戸君の熱い舌に絡められた事を思い出して、ギュッと目を瞑る。
あの熱さ……触れたら、変になっちゃう。
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