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そんな僕なのに、どうしてか……つい最近、この瀬戸君に告白されてしまったんだ。
最初は、驚いてしまって……罰ゲームか何かの一種で、僕をからかってるんだろうと思ってた。
けど、真剣な表情と態度で瀬戸君から伝えられ、冗談じゃないって事が分かって……僕もちゃんと考えるようになった。
でも、ちゃんと考えようと思ってるだけで、まだ……ちゃんとした返事は出来てない。
早く答えを出さなきゃって思ってるけど、その事を考え出すと、余計に分からなくなっちゃうんだ。
ホント、僕って情けない……。
「戸波……」
「えっ?」
耳元で名前を呼ばれたと思ったら、同時に瀬戸君に抱き締められる。
抱きしめてる腕から、徐々に伝わってくる温もりを感じて、そろそろと顔を上げれば、瀬戸君の顔が間近にあった。
目があった瞬間、ドキッとしてしまった僕はまた、顔を瀬戸君の胸元に戻す。
「なぁ……戸波。今日、一緒に帰らないか……?」
僕の背中に回してる腕に力を込め、瀬戸君が耳元で言ってくる。
たったそれだけの事。
なのに、僕は何故だか手に汗を握ってしまう。
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