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幼馴染の葎ちゃんだって、クラスが違う事もあるけど、ほとんど一緒に帰らないのに……。
それなのに、ただのクラスメイトだった瀬戸君とは、毎日一緒に帰ってるだなんて……何か、不思議な感じだなって、いつも思う。
「戸波……」
そっと耳元で囁かれて、次の瞬間には……僕のほっぺたに、素早くキス……されしまった。
唇の感触が残るか、残らないか分からない位の、一瞬だけのキス。
それをした後、瀬戸君はゆっくりと僕から離れてしまう。
その瞬間……いつも僕は、ちょっと寂しいって思っちゃう。
どうして……かな?
瀬戸君の腕の中が、気持ち良かったから?
いつも考えるけれど、結局分からなくて……今日も僕は、それ以上深く考えない事にした。
「おはよ~」
暫くして、ガラッという音をたてながら、クラスメイトが入ってくる。
大体この位の時間に来るのは、決まって筒井君だ。
僕の予想は今日も当たったようで、少ししてから筒井君の顔が見えた。
「おはよ」
「おはよう……」
ほぼ同時に、筒井君と挨拶を交わした。
「二人とも、今日も早いなぁ。あ、そだそだ! 蛍太、今日の宿題やった?」
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