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という事は……僕は、瀬戸君とこの女の子の用事が終わるまで、待っていた方がいいのかな?
ぼんやりと考える。
「あ、戸波……。悪いけど、今日は先に帰っててくれないか?」
「え? あっ……うん……」
けど、言われて気付いた。
バカだな僕……。
別に待ってまで、一緒に帰る必要なんてないのに……。
どうしてさっき、待たなきゃって思っちゃったんだろう。
ちょっと、恥ずかしい。
「やったぁ! 蛍太っ、有難うね!」
「ちょ……おいっ……」
急に沈んでしまった僕の耳に、嬉しそうに声を上げる女の子の声が聞こえる。
それにつられて顔を上げれば……目の前で、さっきの女の子が瀬戸君の頬に、キスしてるのを目撃してしまった。
「こらっ、恵美っ! いきなり何すんだよ」
何か、見てはいけない物を目撃した気持ちになってしまった僕は、慌ててまた俯ける。
「えへへ~。だって、蛍太があっさりオッケーしてくれるなんて、思わなかったからっ♪」
瀬戸君に怒られてるのに、陽気に笑ってる……。
さっきのって、あの子の中では挨拶みたいなものなの?
「全く、お前は……。本当に今日だけだからなっ! 明日は絶対、ねーから!」
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