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そんな事を考えていると、胸がモヤモヤしてくる。
だから、これ以上考えたくなくて……止めてた足を進め、一人で家に帰った。
「ただいま……」
「お帰り。今日は遅かったのね?」
えっ……遅かったかな? いつもより早く、学校を出たはずなのに……。
家に着くとお母さんに言われてしまい、僕は自分の耳を疑った。
「葎っちゃんとでも喋ってたのかしら?」
「えっ? ううん。いつもより早めに学校、出たんだけど……」
お母さんにそう言ったけど、学校を出る時、ちゃんと時間を見てなかった事に気付き、最後の方は声が小さくなってしまった。
「そうなの? まぁ、いいわ。丁度今からご飯にする所だったから、手を洗ってきなさい」
「う、うん……」
何だか、今日はご飯の時間が早いな……。
そう思って時計を見たけど、いつもと同じ位の夕飯の時間だった。
じゃあやっぱり、僕が帰るのが遅かったんだ……。
その後食べたご飯は、どうしてか……あまり美味しく感じなかった。
そんなにお腹が空いてないし、疲れてるからかも。
そう思った僕は、いつもより早めにお箸を置いて、お風呂に入ると直ぐに眠りについた。
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