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「そう? えっと……気にしてくれてありがとう。でも僕、昨日ちゃんと寝たから大丈夫だよ」
「そっか。ならいいんだ。とにかく、お礼が言いたかっただけだから、有難うな」
「うん」
筒井君とは、二人でこうして喋るのは、実際これが初めてだったんだけど、僕の事を心配してくれるなんて、優しいんだなぁ。
暫く、筒井君と話していたら、徐々にクラスメイトが登校してきて、教室が賑わってきた。
だけど僕は、登校してきた瀬戸君の姿だけは、何故だかまともに見る事が出来なかった。
******
「おいっ、優! 箸が進んでないぞっ!」
「えっ?」
あっという間に昼休みになって、葎ちゃんといつもみたいにご飯を食べてたら、急に箸の動きが止まってる事を指摘されてしまった。
「それに……優、調子悪そう。大丈夫か? 熱でもあるんじゃないのか??」
少し眉を顰めながら、葎ちゃんからも心配された。
「えっ? 大丈夫……だよ。僕、別に熱なんか無いし……」
「ホントにホントか? 何か優がそうやって言う時って、絶対無理してるからな。オレ……心配なんだ」
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