アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
18
-
「ただっ……いまっ……」
走って帰ってきた所為か、息が上がって苦しい。
「お帰り。そんなに息切らせて……今日は走って帰ってきたの?」
「うっ……うん。たまにっは……ねっ……」
お母さんにそう言い終えた僕は、階段をあがって自分の部屋へ向かった。
自分の部屋に入った途端、すぐにベッドに飛び込みたくなったけど、制服が皺になるといけないので、着替えてからすぐにベッドに飛び込んだ。
「はぁ……」
一人になると、あれ程考えないようにしようと思ってたのに、また瀬戸君の事を考えてしまった。
瀬戸君……恵美さんと、付き合いだしたんだ……。
思い返したら、胸がギュッと苦しくなった。
僕に告白したのって……やっぱり、冗談だったのかな?
ううん、あの時は……真剣だったから、それは違うと思う。
それじゃあ……僕の返事、待つのが嫌になったの?
僕が待たせちゃったから、いけなかったの?
もし僕が、好きって言ってたら……瀬戸君は、恵美さんと付き合わなくて、僕と一緒に居てくれたのかな?
自分の気持ちなんてまだハッキリと分かってないくせに、僕はそんなバカな事を考えてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
115 / 149