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でも……そこまで考えて僕は、こうなって良かったのかもしれないって思ってしまった。
だって、恵美さんが瀬戸君の隣に居るの、凄く自然だった。
格好いい瀬戸君と、可愛い恵美さん。
あの二人の姿を思い出すだけで、似合いすぎて涙が出そうだった。
それに比べて……僕なんかが瀬戸君の隣なんて、全然つりあわない。
だから、やっぱり瀬戸君の隣は、恵美さんが似合ってる。
一度は付き合ってたみたいだし……。
きっとまた、上手くいく筈だよね。
きっと瀬戸君もその方がいいって思ったんだ。
だから、だから……。
心の中では、そう思って納得しようと思ってる。
なのに、僕の胸はドンドン苦しくなる一方だ。
なん……で?
その苦しさに耐え切れずに僕は思わず、布団をギュッと掴んで、頭まで被った。
だけどまだ……胸は苦しかった。
そんな事をしても意味が無いことは分かってたんだけど、何だか……そうしたかったんだ。
******
「優~? 起きなさい。朝よ~」
「ん゛ー……」
もう……朝か。
でも……学校、行きたくないな。
「優~? 聞こえてるの? 起きなさい」
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