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「え、だって……そんなに具合、悪くないよ?」
ちょっとしんどいって思ったぐらいで……学校には、十分行ける元気はあるのにな……。
「とにかく、今日は休みなさい。無理はしちゃダメだからね!」
「う、うん……」
お母さんがここまで言うなんて……僕の顔、そんなに酷いのかな?
「あぁ……優が体調悪いのに、お母さん、今日も仕事に行かなきゃいけないわ」
「えっ? 僕、大丈夫だよ。お母さんは心配しすぎだよ。だから、僕に気を遣わないで、お仕事行って来て?」
お母さんが僕の心配をそこまでしてくれるのは嬉しかったけど、僕は思われてるほど体調が悪い訳じゃないから、お母さんに仕事へ行くように促した。
「そう? ごめんね、優……」
申し訳なさそうにお母さんは言ったけど、僕は全然平気だ。
「いいんだよ。じゃ、お仕事頑張ってね?」
僕がそう言って送り出すと、お母さんは渋々仕事へ出かけた。
時間が無いはずなのに、出かける前には、僕のお昼のご飯を心配してか、ちゃんと作ってくれたし。
それなのに、僕はいまいち食欲は湧かなくて、折角お母さんが作ってくれたご飯の三分の一しか食べれなかったんだ。
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