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――ピーンポーン、ピーンポーン
「んっ……?」
遠くでチャイムが鳴る音が聞こえる。誰かが、来たのかな?
――ピーンポーン
何度もチャイムを鳴らすって事は……まだ、お母さんが帰ってきてない証拠だ。
じゃあ、僕が出ないと……。
そう思ってベッドから立ち上がると、急に眩暈がして、僕はまたベッドに戻ってしまった。
あれっ? 何か、身体が重い……。
僕の身体って……こんなに重かったのかな??
――ピーンポーン
まだ、チャイムが鳴ってる……。
もしかして、瀬戸君が僕の様子を見に来てくれたのかな?
あまりにもチャイムが鳴るものだから、一瞬そんな都合のいい事を考えてしまった。
もし、そうだったら……って思った僕は、もう一度重い身体を起こそうとして……止めてしまった。
だって……そんなこと、ある訳無いから。
あんなに可愛い恵美さんと、付き合いだしたんだ。
そんな幸せいっぱいな瀬戸君が、僕の様子を心配して見に来るなんて……そんなの、考えられない。
きっと、お荷物の僕から解放されて、今頃浮かれてる頃じゃないかな。
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