アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
37
-
だから、僕は思ったんだ。
これじゃダメだって。
嫌じゃなかったから、それをちゃんと……伝えたい。
「ゆ……う……」
だから、首を横に振って答えたんだ。
何度も、何度も、違うからって言いたくて……首を振った。
「優っ……。俺、すっげー嬉しい!!」
「んっ……」
そうして僕はまた、瀬戸君にキスされてしまった。
最初は唇に軽く当てる様にしてたキスだったけど、次第に瀬戸君の唇は僕の口だけじゃなくて、頬とか、目元とか、顔中にキスをくれた。
「優……ごめんな?」
僕の顔中に一通りにキスし終えた後、瀬戸君が申し訳無さそうに言ってきた。
「えっ?」
一体……ごめんって……何の事??
「俺……ずっとさ、優から俺の事が好きだって言って欲しくて、その……どうしたら言ってくれるんだろうって考えてたんだ」
少し複雑な表情で話す瀬戸君を、僕はじっと見つめて聞いていた。
「したらさ、目の前に恵美が現れて……ふと、思いついたんだ。俺が優以外の奴を構ったら、どうなるんだろうってさ……。もしかしたら、優はそんな俺達を見てちょっとは嫉妬してくれるかなって。今思うとバカな事考えたなーって思った。ごめんな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
134 / 149