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44.※
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「うんっ、やっ、もっとちゃんと触ってっ」
「分かってる。でもねナナ、これだけは覚えておいて」
布越しじゃ刺激が弱くて無意識のうちに腰が揺れる。そんな状態の俺に何かを言おうとする佐合さん。
…何を言われるかはもう分かってる。
「心から好きな人と最後までするんだよ」
その言葉にいつもいつも胸がキリキリと痛む。
この人だけじゃない…他の人達もこの行為中に必ずこんなことを言う。
佐合さんにとったらそれが常識かもしれないけど、俺には無理だ。
心から人を好きになんかならない。否、なりたくない。
…もう、裏切られるのは御免だ。
「…っ分かってる!だか、ら…はやくっ」
「本当に分かってるのか信じがたいな…」
苦笑いを零しながら手は下着の中に入り込んで来る。
やっと直接触って貰える…そう歓喜に湧きそうになる。
「…っあぁ!!はっ、ふぁん!」
「もうここグチュグチュだよ」
俺の性器から出る先走りで卑猥な音が奏でられる。静まった部屋に響くお互いの息遣いと俺の喘ぎ声、そしてイヤらしい水音。
神経が敏感になっているからか、一つ一つの音が鮮明に聞こえて何とも言えない気持ちになる。
でも、それ以上に快楽の波がやって来るから何も考えられなくなる。
「っやぁ!あっ、あっ!」
「っナナ、もうイキそう?」
「んっ!イキ、そうっ…さ、ごう、さんっ!」
「んっ?」
「っ付けて、痕、付けてぇ!」
強い快感に目を瞑って耐えていたが、少しだけ目を開けて佐合さんの顔を見ながらお願いした。
これから暑くなって薄着になるから、痕を付けると透けて見える懸念があって止めて貰おうと思ってたのに、今は付けて貰いたくて仕方がない。
俺に幸せになる資格はない…誰かを好きになる資格なんてない…それを忘れないように身体に刻みたくなった。
心の片隅に"あの人"の存在があることを否定したいんだ。
だから…。
「っ俺を汚してよっ」
「っナナを汚すなんて無理だよ」
そう言いながらも、佐合さんは首筋や胸元に強く吸い付き次々と痕を付けていく。チクチクと痛むたびにどんどん自分が汚れていく気分になる。
それが心地良いと感じる時点で、俺の心は壊れかけているのかもしれないと思った。
痕を付けながら乳首を手で弄られたり、吸われたり甘噛みされながら先走りで滑りが良くなった性器も扱かれる。
「っあぁ、はっ、やっ…イクっ、もう、イキそうっ…」
「ん、いつでもいいよ」
「っふあ、はぁ……あっ、あぁぁっ」
頭が真っ白になった瞬間、俺は身体を震えさせながら佐合さんの手の中で達した。はぁ、はぁと息を整えているうちに、佐合さんはサッとティッシュで俺の精液を拭き取る。
「…佐合さん、舐めていいですか?」
「…いいよ。でも、無理しないでね」
了承を得た俺は、窮屈そうに収まっていた佐合さんのモノを取り出して、慣れたようにフェラをしてイかせた…。
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