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173.※
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「っ!……っはぁ、薺」
「はぁ、はぁ…っはい、た?」
「うん、全部入った」
「ほん、と?」
ズキズキと痛み圧迫感で苦しい後孔に、キョウ君は僕の手を取って触れさせた。
…あぁ、本当だ。キョウ君が僕の中にいる。
その事実に何とも言えない嬉しさが募り、涙がボロボロ溢れた。
「あー泣くなよ。馴染むまでこのままでいるから」
「っ、ううん、違うの…痛いけど、なんか、やっとキョウ君と、っ繋がれた、と思うと…っ」
「…嬉しいよな、俺も…こうして薺が俺の腕の中にいることが堪らなく嬉しい」
次から次へと流れ落ちる涙を、親指で拭って綺麗に…それはそれは嬉しそうに笑った。
キョウ君と同じ想いだと分かり、拭っても止まらない涙。
そして、想った。
…愛し合うって、こういうことなんだ…。
大好きな人と心を通わせることが出来る。
大好きな人と繋がることが出来る。
大好きな人を、信じることが出来る。
今なら言える。キョウ君を信じることが出来ると。
だから、僕もキョウ君に名前をあげようと思った。
ナズナの花言葉である、"全てを貴方に捧げる"を。
幾分か痛みも引いてきた代わりに、中がキョウ君を感じとってズクンズクンと疼き出す。
「はっ、あっん…」
「…そろそろ、動いていいかな?」
「あ、動、いてぇ…」
僕の言葉に一つ息を吐くとゆっくりと動き出した。
始めは痛みも伴ったが、徐々に気持ちいいことだけが残り声が甘くなる。
「ふぁっ、ひゃっ、あっ、っん」
「好きだよっ、薺だけが好きっ!」
「あっ!ぼ、くも…んぁっ、す、き…っ」
喘ぎ声と共に漏れる好きは上手く伝えれないけど、きっとキョウ君には届いている。
だって、律動をしながらも僕の顔を見て嬉しそうに笑うから。
「んあっ!キョ、君っ、っもっとぉ…!」
「っだから、あんまり煽んなっ」
「いやっ、もっと、っあ…欲しいっ」
「あークソッ!折角人が、抑えてんのに…っ」
快感に表情を歪ませているキョウ君が、今までの比じゃない速さで打ち付け出した。
膝が胸に付くぐらい折り曲げられると、一層奥までキョウ君が入ってきて苦しさを覚える。
けれど、その苦しさが心地よい。本気でキョウ君に求められていると実感出来る。
「ひやぁっ!あっ、まっ、はやいっ!イくっ、イっちゃっ…!」
「はっ、イけっ!俺の全てを、受け入れろっ!」
「んあっ!あぁ、すきっ!キョ、あぁぁ!イくっ、ダメっ、あ、ああぁぁっ!!」
「くっ…っ」
前立腺と奥を攻められる角度で突かれ、前も扱かれたら後はあっという間だ。
込み上げる欲を我慢出来るはずもなく、身体を弓形に逸らして盛大にイく。
そんな僕の身体を抱き込めながらキョウ君が身体を震わせると、中に熱いモノが流れた。
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