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眼鏡
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「…クソッ、待てっつったろ」
一睨みしてきた真田が、両手で外した自身の眼鏡を見詰めた後で、もう一度俺を睨み上げて顎でしゃくってきた。
「ホラ。ベッて、しろよ」
舌を出し片眉上げて見上げてきたから、その顔を凝視した。生意気そうな眼に、俺は思わず笑みが溢れた。
眼鏡を外して見えていないとばかり思っていたが、それに気付いた彼は舌打ちしもう一度顎でしゃくる。
「気持ちワリー顔してねーで、さっさとしろよ」
ゆっくりと重力に従うレンズに付着した白濁の液体は、今しがた俺から放たれたモノだ。
真田の頬にも同じものが重力に逆らうことなく伝い、気付いた彼はソレを舌先で器用に舐め採った。舌が酷く淫らに見える。
俺は睨みあったまま唾を飲み込んだ。思いの外に喉が鳴り、真田は口の端を上げた。
硬度を無くしていた場所へ、彼の手は滑るように移動して、絵を描くように柔らかくなぞっている。
「舐めなきゃコレ、へし折る」
おもむろに性器を小指から順に握りだした彼は、四本目の指…つまり人差し指まできたところで力を込め、親指が先端を潰すように押さえるつけてきた。小指が根元を締め上げて腕相撲の様に左右に強く倒される。
「…俺の本気の握力、知りたくない?」
下に気を取られていた俺の頬に、無機質な彼の眼鏡が押し付けられた。
ぬるりとしていて生臭いそれを拭き取るように、眼鏡が俺の頬を闊歩する。真田の眼はいつになく挑戦的だ。
そろそろ生意気な眼にも、飽きてきた。
「ソレが無くなって泣くの、お前よ?」
真田は畳まれかけていた眼鏡のウデを口で広げ、白濁の液体の代わりにベットリと着いた俺の皮脂で曇る眼鏡をかけた。
「新しい竿、探すし?」
眼鏡の内側から直接、愉快そうに笑う真田は、サイズを変え始めた性器に新たに力を込めてくる。
「俺以上の竿竹屋って、知らねぇケド?」
むくりと顔をみせた亀頭を、少し濡れた指の腹で優しく撫でてくれた。
が、次の瞬間爪を立てられ、思わず腰が逃げた。
「…ほざけ。タウンページで探してやるよ」
手を離した真田は、舌先が誘導するようにその指を口に含み、こちらを向いて噛んでみせてきた。まるで白い歯が牙のように鋭く見えて、勃ち始めていたソレがビクッと反応をしたが、同様に彼のソコも露を溢し待ちわびる姿が視野に入った。
片足を彼の股間に無理矢理差し込み、玉と竿を揺さぶった。途端に眼鏡の奥の生意気な眼は、余裕と力を失って見えた。
ピンッとたった彼の小さな乳首が二つ、こちらに一層近付いた気がした。
吸い付いて舌で転がし噛み付きたい。乱れ狂う真田の四肢を、俺の力で捩じ伏せ泣かせたい。
が、それだといつもと変わらない。
「お前のなら、飲んでやらんでもない」
尚も太ももで揺らせば、我慢できずに溢れていた液体が俺の太ももも濡らした。
「遊んでないで…さっさと来いよ」
俺の足にさえ息を乱す真田が、俺にバレないように踏ん張る姿が堪らない。
小さな頂きに舌を滑らゆっくりと道を残すように膝まづいた。真田の身体は弓なりに、その刺激に忠実に艶っぽい声を漏らしたが、直ぐに唇を噛んで声を殺した。
下腹部の我慢を知らない猛りが、腹をノックしてくる。ヌいてからそんなに時間も経っていないはずだが、どうやら戦闘準備は完全に整ったらしい。
それは真田の竿も同様だった。
彼は荒い息遣いで俺の唇に濡れたソレを押し付けてきた。
まるで口紅でも塗るような動きで、彼は自身の唇もすぼめながら目の前の性器を俺の中へ入れるチャンスを窺っている。
「俺、竿ダケ屋だから」
「…俺のなら、飲んでくれんだろ」
捩じ込まれた性器はぬるりとして苦くて不味い。俺のモノと大差の無い大きさは、どういう訳だか口に含んだ途端に異様にでかく感じた。
毎回毎回これを旨そうにしゃぶり愛しそうに顔を蕩けさせていた真田は、俺にもソレを求めているのか?
口の中で形をスキャンするようにゆっくりと舌を動かす。手のひらスキャンよりも浮き出た血管の弾力がよく分かる。
全長を捉えたくて頬袋に入れる小動物の様に顔を動かした。ふと見上げた真田の表情は、まるで己がしているかのような蕩け顔で、俺は興奮した。
今日俺は、手が使えない。
そういうルールなのだ、今日のは。
頭の上で手を組み、見えない紐に縛られている。実際に拘束されている訳じゃない。いつでも動かすことが出来る、単なる遊びのルールだ。さっきだって、盛り上がると共にそのルールは一瞬にして無効になった。
それでも数うつ俺に真田はいつも、ルールという制限を付けたがる。それが今日はノーハンドという訳だ。
真田の好きにさせておくか。それともそろそろ…。
口から溢れそうになる度に、盛大に音をたててやった。曇った眼鏡は苦悶する彼の眼を隠しているのだろうが、下から見上げる俺には関係がない。
「……ん…うう…」
「ふぁら、しゃっしゃとふひぇ」
「…喋んな…」
顎がいてぇ。手が使えないのは楽じゃない。
鼻をくすぐる真田の毛が邪魔だ。へそから真下に繋がる毛が特に邪魔だ。濡れても主張を緩めずうねるその剛毛は、竿ダケ屋だった俺にはあまり関係なかったが、これを機に後で剃ってやろうか。
「ん、ぅ…あっアア、イッ イッ ちまぅ…」
勝手に盛り上がった真田が俺の頭を鷲掴み、普段の俺がそうするように腰を振ってきた。
顎が痛い。うまく息が出来ねぇ。苦しい。込み上げるナニかを吐き出す隙すら見つからない。
生理的に出てきた涙のせいで目を開けてるのも煩わしい。
兎に角、早くイけ!イッちまえ!
「ッン ぁあああッッッ」
一際深く打ち込んで果てた真田は、俺の喉奥で全てを吐き出した。
真田がどんな顔をしているかなんてうかがい知る由もないが、いつもの俺と同じならば、今まさに快感の中で何も考えてはいないだろう。
少しの余韻の後、乱暴に性器を引き抜かれた。
俺は飲み込んだ筈の液体を体内にいくらも留まらせることもなく、とっさに掴んだ何かに注がれた量よりも多く感じるソレを吐き出していた。
生臭い吐瀉物に我慢出来ず包み込むようにソレを丸めてからようやく気付いたが、俺が掴みとったのは真田のワイシャツだった。
ゴミ箱に投げ入れる手を止め、ついでとばかりに口も拭った。
…ザマァ。慣れねぇ事をこの俺にさせたお前が悪い。
息を整えながら伏せていた顔を上げれば、真田はベッド淵に顔を預けながら自身の尻に手を突っ込んで俺の事など見てもいなかった。
屈強な体が丸く曲がり、腹の方から伸びる指がズッポリと深く刺さっている。
「…疼いて 堪んねぇな…」
真田は皮脂で曇る眼鏡を更に曇らせ、指と腰を振っている。おまけにつき出すようにケツが上を向いている。
俺の時には素直に聞き入れもしないくせに、今は眼鏡が歪むほどベッドに体重を預けている。
苦しさと気持ち悪さで萎えていたモノも、いつの間にかすっかり復活していた。
リズミカルに動いている彼の手の甲を手のひらで叩き潰した。
甲高い悲鳴をあげた彼は、肩で息をしながら不満げに瞼を開け睨み付けてくる。
「俺の竿、使わねぇ?」
尻たぶを乱暴に揉みながら覗き込むと、彼は目を細め力なく口端を上げた。
「ヤりたいんだろ?さっさと来いよ」
「…誘う言葉が、漢前過ぎんだよ」
漢前なのは身体もだ。筋肉で重い彼の体をベッドに投げ入れると、ベッドが悲鳴を上げた。
丸くなっていた身体を開けてみれば、その拍子に曇った眼鏡はズレ、真田は眼を細めた。こちらを睨み付ける顔は、だがしかし期待に歪んでいる。
自ら拡げた入り口を恥ずかしげも無く晒し、乾いた自身の唇を舐めている。
「オラッ。犬みてぇに盛っていいんだぜ」
真田は足の爪先で俺の性器をせっつき、その爪先で俺の口端を掻いた。
「足なんて舐めねぇからな」
「なら、さっさとヤることやれ竿竹屋」
真田の足裏が俺の頬を押したが、彼の表情にはもはや余裕の一欠片も感じなかった。
眼下にある鞘が竿を求めてひくついているし、果てたばかりの彼の竿にさえ元気は戻っていて俺の出方を窺っている。
「たまには可愛くねだってみたらどうだ?」
「竿竹屋は黙って腰振っとけ」
「…じゃ、遠慮なく」
真田の足を叩き落とし、小さな彼の乳首に飛び付いた。それと同時に彼が拡げ見せていた孔に親指を突き刺してみた。右手だけでなく、左手のも添えて───。
擦り合わせるように動かしながら左右に強く引けば、真田は顔を激しく左右に振った。乱れる様はなんとも言えない。もっと俺の下で狂えば良い。
「真田ァ。俺の事、好きだよな?」
彼の小さな乳首を噛んだまま問うと、息のような返事が返ってきた。おまけに俺の親指は、意外なほど強い力で内側へ戻された。
今この中へ捩じ込めばどうなるのだろうか。
頭を過った疑問を確認するように、双丘を掴む手を離すと自身の竿を一気にぶちこんだ。
ズブズブと奥へ送られたあとは、その全長を抱き込むように締め付けられた。
「ッン」
最上級の気持ち良さに、瞬時にもってかれそうになる。
「クソッ。三擦り半だけは勘弁してくれ」
孔から解放された両の手で真田の腰を掴むと、おおよそテクニックとは無縁の動きで腰を打ち付けた。
「真田ァアッッ!」
次の瞬間には、俺は真田の体に大量の体液を撒き散らしていた。腹に胸に首筋にと随分上の方にもぶっかけていたが、まさかまた同じ過ちをしようとは思ってもみなかった。
まだ痙攣の残る真田が、こちらを見ながら口端を上げた。
「てめぇ、また眼鏡にぶっかけやがって!」
渾身の力で俺はベッドから蹴り落とされたのだった。
「眼鏡にかけんなっ!て何べん言わせんだクソがッ!」
【眼鏡を汚されてキレるあるある】
20161020 眼鏡編
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