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「は、あ……っ、ん……」
舐められるように動く手が時折、乳首を掠めて少しずつ炎が燃え広がっていく。そのたびにじゅわっと蜜が溢れる感覚がして、前も後ろもすでに濡れていることくらい十分わかっていた。
やがて背中にキスをしていたレナードの唇がリップ音を残し離れて、そのまま悟の耳へ向かうと、かぷっと甘噛みをする。案の定、悟は「ひゃあ」と情けない声を上げて身体を震わせた。それにレナードは満足した様子で甘噛みした耳にキスをして、囁きながら悟へ問う。
「サトル、気持ちいいか?」
「ん……きもちい……」
「まだ撫でているだけなのに?」
くすくすと笑いながらも、レナードは耳や首筋にキスを送るというリップサービスを欠かさない。恥ずかしいような甘ったるいような、どちらともいえる雰囲気に悟はゾクゾクした。
「やめて、言わないで……はしたないことぐらいわかってる」
「どうして? 愛らしいって言っているんだよ」
「優しいんですね」
「嘘は言ってないさ。サトル、こっちを向いて」
言われた通りに後ろへ振り向けば、当然ながらレナードと視線が合う。余裕そうなレナードだが、やっぱり普段と違ってセックス中は色気が増すように見える。欲情している瞳とか、濡れた唇とかを間近に見て、悟の心臓は高鳴った。
愛してるよ。
甘い囁きに、ずんと腰が重くなるような感覚。このまま腰が砕けてしまったらどうしようと悟が考えていると、いつの間にか口づけをされていた。それから肌に触れるだけだったレナードの手がようやく蕾に触れ、蜜で潤う中へ指を侵入させてくる。中は発情期で受け入れる体質に変化していて柔らかかった。
「んっ、ぁ……、あっ、んん……」
分厚い舌と蠢く指に翻弄され、悟は一回り甘い声で鳴いた。その甘い声と、どちらからともなく響く水音が浴室の中でいっぱいになる。いやらしくて、でも、快感は逃げてくれなくて、悟の下腹部はすでに切ない。
「イッちゃう……、い、イッていい……?」
吐息混じりに聞けば、レナードは「いいよ」と二つ返事をくれた。そして、悟をイかせようと性器にも手をかけて。
「あ、あっ、ああ……っ」
後ろの刺激と前を何度か扱いたところで、悟はレナードの腕の中でぴくぴくと痙攣しながら果てた。びゅっと勢いよく放った精液が浴室の壁を汚し、頭の片隅で汚しちゃったと思いながら息を整える。すると、背後からパッケージを破る音が聞こえて、悟はレナードへ身体を向けた。
避妊具をつけるレナードのものはそそり勃っている。生々しくてすぐに目を逸らしたが、求められている証拠で嬉しいことに違いなかった。
その間に悟はバスタブの縁に腰をかけた。悟がレナードのほうを向いたのは、後ろからではなく前から入れて欲しかったからだ。それに、今はレナードの匂いに飢えていて、早くレナードの身体に埋もれて存分にフェロモンを堪能したかった。
そんな悟を見て、レナードは素直に悟へのしかかってくる。
「この体勢きつくないか?」
「大丈夫。レナード様がよければ、このままして欲しいです」
少しだけ壁に背中を預けつつ、悟はレナードの首に腕を絡めた。そして、レナードの肩に顔を埋めて、胸いっぱいに甘い匂いを吸った。やっぱりいい匂い。うっとりした悟からも、ふわりとフェロモンが溢れて浴室に漂う。
「いれるぞ」
「あっ……!」
レナードがぐっと腰を進めて挿入が開始される。先程、甘イキしている悟の中はしとどに濡れていて、性器に吸いつくように絡んでくる。正直すぐに搾り取られそうになったレナードのものが質量を増して、それを直に感じた悟は小さく喘ぎ、身体を桃色に染めた。
挿入に合わせ、悟の脚がレナードの腰に添えられると、抽送が始まって。揺さぶられ、優しく突き上げられて電流が身体中に走る。
「あ、あ、あっ、ん……んっ、ああっ」
浴室だから結合している音がよく響いて、高められる快感とともに興奮した。レナードが腰をぶつけるたびに背中が壁にどんと当たって痛かったが、ここまでくるとどうでもよかった。
レナードを感じて満たされて。次第に悟の腰が甘酸っぱくなり、中にある膨らみをきゅうきゅうと締めつけていた。
「サトルの中はどうなってるんだ? 油断してたら……持っていかれそうだっ」
レナードが一瞬だけ息を詰めたかと思うと、次には熱い息を漏らし、突く角度を変える。そこは悟の弱いところで、執拗に責め立てられ、ついでに肌のぶつかるリズムも早くなった。
「あんっ、ああ、や、そこ……あああ……」
頭がスパークして言葉にならない。悟から出るのはあられもない声だけ。気づけば何度も「イく、イく」とレナードへ泣きじゃくっていた。それでレナードの腰が止まるわけもなく、ついに激しい突き上げに耐えられなくなった悟はぎゅうっとレナードを抱き締めて、びくん、びくんと大きく跳ねる。悟から放たれた白濁がお互いの腹を汚した。
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