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偽りの窓の外 15
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そして俺は昨日と同じ天井を見上げながら体を揺さぶられる。
「んっ…ん……んぁっ、あぁっ……」
マサルの部屋にあがるなり、半ば強引に迫って今にいたる。
もう何も考えたくなくてそうしたはずなのに、考えてしまうのはやっぱり和臣のことだった。
グチュグチュと響く水音と奥を突かれる快感に酔いしれながら、思わず名前を叫んでしまわないように、指を噛みしめ、自分の体を貫くように腰を振っているのは和臣だという想像すれば一層快感が高まった。
いつかは彼女のことをこうやって抱くのだろう。
今まではそんな関係になる前に別れているようだったが、いつかはこうやって女を抱くんだ。
そう思えば思うほどに虚しくもなるが、想像することをやめられない。
熱を帯びる眼差しも、抱き寄せる腕の力も、重なる肌の感触も、体温も、想像でしかないけど。
俺は一生、知ることはないけれど。
快感が高まった瞬間、いつものように心の中で叫びながら和臣に貪るようなキスをされる夢を見た…―――。
俺が欲しいのは、このキスだけだ。
このキスしかいらない。
――――――
―――…
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