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逃げたくなる気持ち 1
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───…
日勤帯勤務の日、午後の小休憩でコーヒーを買いに行った。
病院の建物の中には、コンビニやコーヒーチェーン店なども入っているが、並んだりするのも煩わしいのでコンビニの近くにある自販機で買うことにした。
コンビニ付近を通りかかったとき、その入り口で外を伺いながら怪しい動きをする神崎を見つける。
「何してんの?不審者みたいだけど」
「あ、野村くん!こないだ私が言ってたMRの話覚えてる?」
「あーイケメンだって騒いでたやつか?」
「そうそう!!その人が、そこにいるのひとりで!!自販機の横に。先生待ってるのかな?」
「そうなんじゃない?」
そのイケメンMRとやらに興味のない俺は、話半分で軽く相槌を打ちながら当初の目的である自販機に向かう。
すると神崎はわずかに目を輝かせながらついてきた。
「コーヒーでも買うの?」
「そうだけど」
「じゃあ、私もついていく!隙を見て話しかけてみる!!」
「相変わらず、見かけによらずたくましいね」
そんな神崎のことは放っておいてコーヒーを買うつもりだったんだけど……。
自販機の陰からそのMRが少し見えた瞬間、ある違和感を感じ咄嗟に自販機の反対側に隠れてしまった。
「ちょ、ちょっと野村くん!」
いきなり隠れるものだから神崎も驚いて声を上げるけど、何を言われても耳に入らないくらい驚いていた。
そのMRがあまりにも見覚えのある人物だった為、変な汗が吹き出したのだ。
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