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温もりが欲しいとか言えない 4
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ほんのり酔っぱらっている和臣が満面の笑みを向けまっすぐに言ってくれる姿に、少し照れた。
「実際、検査技師がいようがいまいが病院はできるぞ。外注してるとこも多いみたいだし」
「いや、俺の病院には検査室を作ってすぐに結果が出るようにするんだ。俺が独立できるくらいの腕を持ったとき、陽斗も腕のある技師になってる。信頼できる技師がいれば俺は安心して診断できる」
「俺が信頼できる技師になれるかどうかだけど」
すると少し前を歩いていた和臣が振り返りまた笑って言った。
「陽斗なら大丈夫だ。もう既に信頼してるから。勉強家なのも努力家なのも器用なのも知ってるし」
その笑顔と言葉は胸に刺さる様に衝撃を与え、うっかり泣きそうになるくらい嬉しくて。
でも、やっぱりそんな高評価に照れてしまう俺は
「それより経営の方とかその他のスタッフ探しのが大事だと思うぞ」
なんて言ってしまったりして。
でも、心の中ではその真っすぐな姿勢にこたえたいと思っていた。
とても純粋な気持ちで、そう思っていた。
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