アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
防疫 XⅠ
-
「よし 帰ろっか 歩ける⁇」
「うん」
創の全身に日焼け止めを塗って
お互いに買ってきた服を着ると 手を繋いでホテルを出た
創に 何か食べてから帰るか尋ねたが
首を横に振られてしまった為
大通りに出ると 直ぐにタクシーを拾った
奥に創を座らせ ドアが閉まるのと同時に
小さい頭を 自分の方に寄せ
折り重なる様に 自分の頭を乗せた
お互い やっと家に帰れるという
安堵感みたいなものがあったんだと思う
特に何かを話すわけでも無く
創は 俺の太腿に手を置いていて
俺はその白い手を 上から摩り上げた
指の 一本 一本から爪の先まで愛しくて
タクシーが目的地に着くまで ずっと手を合わせていた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
121 / 365