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心傷
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「少しだけでも食べられそうか…⁇」
「…うん…ありがとう…」
何か胃に優しい物をと思い作ったお粥
息を吹きかけてから 創の口元に持って行こうとした時
ピンポーンとチャイムが鳴り 創が俺の手を払い退けた
レンゲは 床に落ちた後
カラカラと音を立てながら転がっていて
一瞬そちらに目を取られてしまったが
直ぐに創の方に向き直った
「…あ…あ…」
真っ青な顔で 髪をくしゃくしゃに握り締めている創
抱きしめようとした時またチャイムの軽快な音が鳴り響き
創は 頭を振りながら泣き叫び始めた
「…や…あ……やーーーー‼︎」
「創‼︎ 大丈夫だから 落ち着いて‼︎」
蹲る創に手を伸ばし 背中を撫り上げていると
またチャイムが鳴らされた為
俺は睨みつける勢いで振り返ると 乱暴にボタンを押した
「はい⁉︎」
『あ すみません 管理人ですけど…
その後 如何ですか⁇』
何もしてくれなかったクセに
体裁だけを取ろうとしている様に感じてしまい
グッと拳を握り締めた
「大丈夫です…お騒がせしました…」
向こうの返事は待たずに スイッチを切ると
俺は創の元に駆け寄った
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