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散髪 Ⅱ
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「いや〜 本当可愛いですね
カットモデルとか興味ありませんか⁇」
「え⁉︎」
「あ すみません
そういう事は 一切やらせないつもりなので」
困った瞬間 すかさずフォローしてくれた佑吾に
僕はホッと胸を撫で下ろした
「残念です 気が変わったらいつでも連絡して下さいね」
そう言われた後 僕にかけられていたケープが外された
顔周りや襟足がスースーして 何だか擽ったい
「うん 似合ってる」
佑吾に髪を触られて
何だか気恥ずかしくなってしまい つい俯いてしまった
「…ねぇ」
「すごい髪の色…」
佑吾がお会計をしてくれている間
そんな声が聞こえてきて チラリと後ろを見ると
色んな人が ビックリした様な顔で 僕を見ていて
両手で髪を握り締めると 顔を更に下に向けた
「創」
呼ばれて そっと佑吾を見上げると
満面の笑みで僕の事を見つめてくれていて
その笑顔に 思わず見惚れてしまった
僕が惚けていると
佑吾は僕の頭に腕を回して 優しく撫でてくれた
「俺 創の髪好きなんだ」
「…佑吾」
そのたった一言で
僕の落ち込んでいた気持ちを変えてしまう
佑吾は本当に 温かい人だと改めて思った
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