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面影 Ⅱ
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通された部屋には お仏壇があって
飾られている写真の女性は 佑吾と蓮さんによく似ていた
「創も お線香あげてもらえる⁇」
「うん」
手を合わせた後 佑吾は僕の事を見せる様に
そっと背中を押してくれた
「母さん この子 俺が番になりたいって思った子
創って言うんだけど すごく良い子なんだ」
「…佑吾」
かなり恥ずかしかったけど すごく嬉しかった
写真に写し出されている笑顔は 佑吾と同じ笑い方で
胸の真ん中が 温かくなる
「うちね α同士の結婚だったから
母さんが出産してくれたんだけど
体があまり丈夫な人じゃなくてさ…
蓮が5歳の時に 亡くなっちゃったんだ」
「…そうなんだ」
佑吾の事を また一つ知る事が出来て嬉しかった
優しい佑吾は 僕の過去の話を
一切追求しないでいてくれてるけど
それじゃダメだって この時 強くそう思った
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