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慕情
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その後 年明けに 社長に呼び出された
春から大学生になる長男が
週末や長期休みに仕事を手伝うので
サポートをして欲しいとの事だった
社長直々の命に 勿論その場で頷くと
次の日の夜 ご自宅に招待してくれた
「初めまして 桃坂 佑吾です よろしくお願いします」
α性の者は カリスマ性があり
優秀な人材が多い事は 勿論知っていたが
佑吾様の煌びやかさといったら 群を抜いていて
その眩しさに 思わず目を閉じたくなる程だった
「初めまして 佐倉真也です
こちらこそ よろしくお願い致します」
握手を交わした時の笑顔は 今でもハッキリと覚えている
初対面の時は 尊敬する方のご子息だから
他の人よりも特別に感じているんだと思っていた
しかし それは違うんだと 直ぐに知る事となる
「なぁ 佐倉はコレどう思う⁇」
「凄い‼︎ 流石 佐倉だな」
今まで親しい友人も作って来なかった自分にとって
佑吾様は あまりにも輝かしくて あまりにも優し過ぎた
事ある毎に向けられる笑顔は 最初は嬉しかった筈なのに
段々苦しくなっていった
その気持ちに気付いてから 眼鏡を買った
レンズ一枚隔てるだけで
何でも客観視出来る感じがして すごく楽だった
自分の気持ちとも距離を取れてる様な気がして
眼鏡は佑吾様の前に出る時の必需品となっていたのだった
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