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愛心
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「佑吾⁇」
創に顔を覗き込まれて ハッとした
どうやら考え込んでしまっていたらしい
余計な心配をかけない様に笑顔を作ると
創を膝の上に乗せ 小さい頭を自分の胸に引き寄せた
こうして 創の事が何よりも大事な今
正直 あの二人には あまり会わせたくないと
そんな事を考えてしまっていた時
創が俺の腰に腕を回して 囁く様な声で呟いた
「…僕…今 すごく幸せ…」
「え⁇」
突然の告白は嬉しい筈なのに
先程までの思考回路の所為で気の利いた言葉が出て来ない
そんな俺を気にする素振りもなく
創は更に言葉を紡いでいく
「今日ね…好きな人とこうやって 一緒に居られるのって
スゴイ事なんだなって思ったの…
佑吾が僕を見つけてくれたのも
僕の事を好きになってくれたのも
本当に奇跡に近い事なんだなって…」
「…創」
華奢な身体を改めて抱き寄せると
桜色の唇に 自分のを重ねた
「俺も…めちゃくちゃ幸せ…」
「佑吾…」
抱き締め合うと 何とも言えない安心感に包まれ
何度も繰り返し キスをした
そして この愛しい存在を 何に代えても護って行こうと
そう胸に刻み込んでいた
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