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軽薄 Ⅱ
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「俺と付き合ってよ」
先輩の台詞に 一瞬ぽかんとしてしまったが
直ぐにハッとなって 首を横に振った
「む 無理です…ごめんなさい…」
「え〜⁇ でも 俺といた方が 色々安全だと思うけどな…」
「安全…⁇」
疑問詞を反復した時 チャイムが鳴り響いた
先輩は時計を見ると肩を竦めて 笑顔で僕達に手を振った
「じゃあ またね 天使ちゃん ちょっと考えておいてよ」
「え⁉︎ あ あの‼︎」
断ったつもりだったのに
先輩は僕の言葉なんて 全く気にも留めていない様子で
颯爽と去って行ってしまった
「大丈夫か 創⁇
でも榎戸先輩 悪い人じゃないから
ちょっと強引な所あるけど
アレで 全国大会常連なんだぜ⁇」
「そうなんだ…ちょっと…ビックリしちゃった…」
先生が教室に来て 健も自分の席に戻って行った
僕は大きく息を吐き出すと
タブレットを開きながら 一抹の不安に襲われていた
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