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牽制 Ⅱ
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「な 何言ってるんですか…⁇」
「ん⁇
俺 創の事好きだから 手出したら殺すよ⁇って事」
真顔でそんな事を言われて 返答に困っていると
蓮さんが僕と先輩を ベリッと引き離してくれた
「…榎戸 何考えてる
仮にも 生徒会副会長ともあろう奴が 物騒な事言うな
それに 創は兄さんの番だ 手を出すな」
「それを決めるのは 創本人ですよね⁇
αが決めつけるなんて ナンセンスですよ
それとも 二人がくっ付いてくれないと 何か困る事でも⁇」
「…何だと⁇」
ムッとした様な表情の蓮さんと
変わらず笑顔の榎戸先輩にあわあわしていると
横で理央さんが パンッと手を叩いた
「はい‼︎ この話は後程 生徒会室にて‼︎
他の人達 皆ビックリしてるし 何より創が可哀想‼︎」
「…理央さん」
蓮さんと先輩は ハッとした様な顔付きになると
僕の方を振り返った
「ゴメン 創」
「悪かった…榎戸 ちょっと来い」
「…は〜い」
蓮さんの後に先輩が続いて行くと
理央さんもその後ろを追いかけって行った
「後は任せて 創は気にしないでね」
「あ ありがとうございます」
両手で手を振ってくれる理央さんに
深々と頭を下げていると 健に背中をポンと叩かれた
「大丈夫か⁇」
「…うん」
変わらない健の笑顔に 少しだけホッとした
ふと周りを見ると 昨日の人達が居て バチッと目が合った
でも 僕が逸らす前に
向こうが そそくさと居なくなってくれて
これが榎戸先輩のお陰なら
お礼は言わなくちゃいけないのかな…
と 一人ぐるぐると 考え込んでしまったていた
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