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率爾
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車を路肩に停め 携帯を開くと
佑吾様からメールが入っていた
それを開くより先に
窓がコンコンと叩かれ 顔を助手席側に向けると
蓮様が少し息を切らして立っていた
「蓮様⁇」
少し驚いたが 直ぐにロックを解除した
蓮様はドアを開けると そのまま助手席に腰を下ろした
「創 今日はクラスの奴らと寄り道して帰るって」
「左様でございましたか」
先程の佑吾様のメールの内容は分かったが
何故蓮様が わざわざ来てくれたのかが分からなかった
「学園生活が順調そうで何よりです
蓮様 私本日はこのまま直帰する様に言われておりますので
もし何方かにご用がお有りでしたら お送り致します」
「…家」
「かしこまりました」
念の為佑吾様のメールを確認してから 車を発進させた
今聞いた通りの内容 よく通る道
このままいつも通りの日常が終わると思っていたのに
まさかこの後
あんな事が起こるなんて この時は想像もしていなかった
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