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偵察 Ⅱ
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校門の外に出て辺りを見回したが
特に怪しい人物は見当たらなかった
念の為と思い 広い校舎を取り囲む外壁を歩いていると
明らかに挙動不審な男が居て 後ろを声を掛けた
「すみません うちの学校に何か御用ですか⁇」
振り返った男は 中年の普通のおっさんの様に見えた
身なりなどは 綺麗目な感じがするが
目付きがねっとりしている様に見えて 鳥肌が立った
この男が 創の言っていた奴なんだろうか…
「あ〜……この学校に アルビノの子が居ないかな⁇
色素が薄くて 居たらすごく目立つと思うんだけど」
「…アルビノ」
以前日向に 創もお前と同じで
ハーフかクォーターなのかと尋ねたら
アルビノの話をしてくれた
やはり この男が創の言っていた 校門に居た奴の様だ
「さぁ 知らないですけど…
ていうか もし居たとして何なんです⁇
こんな所でコソコソと…
いい年してストーカーですか⁇」
「…何だと⁇」
俺の発言に 明らかに不機嫌になった男に
俺は敵意剥き出しで 更に続けた
「キモイんだよ おっさん
二度とこの学校の周りウロつくな さっさと消えろ」
「この…好き勝手言いやがって クソガキ‼︎」
煽る様な言い方をしたのは
取り敢えず理由を付けて コイツを殴りたかったから
どんな関係性かは知らないけど
創の怯え方からして 相当な事をされたの事は予想がつく
「グオッ‼︎」
俺が鳩尾に 一発入れてやると 不恰好にその場に蹲った
でもさ きっと創が受けた苦しみって
そんなんじゃないからな
「次来たら それよりもキツイの待ってるから
よく覚えておけよ」
見下ろしながらそう吐き捨てると
踵を返して 来た道を戻った
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